金正恩北朝鮮国務委員長、本日専用列車で訪中の可能性 プーチン露大統領は天津に到着
中国戦勝節で習近平中国国家主席、プーチン大統領、金正恩委員長が結集 3日の軍事パレードで1959年以来66年ぶりに同席
習近平国家主席の右側にプーチン大統領、左側に金正恩委員長が並ぶ見通し
中国は第5世代最新鋭戦闘機などを初公開へ

3日(現地時間)、中国・北京の天安門広場で行われる「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年」(戦勝節80周年)軍事パレードで、習近平中国国家主席が金正恩北朝鮮国務委員長、ウラジーミル・プーチン露大統領と並び、存在感を示す。北朝鮮・中国・ロシアの3首脳が冷戦終結後初めて、かつ1959年以来66年ぶりに一堂に会する象徴的な場となる。
金正恩委員長は1日午後、専用列車で丹東~北京ルートを利用し、2日に北京に到着すると見られている。中国鉄道の予約システムによれば、通常は丹東発北京行きが1日3便あるが、1日と2日は高速鉄道2本のみ予約可能で、午後6時18分発の夜行列車は販売されていない。この時期に専用列車で移動する可能性が高いとの観測が出ている。金委員長は過去に4度訪中しており、2018年3月と2019年1月は専用列車、同年5月と6月は専用機「チャムメ1号」を利用した。国を4回訪問しており、2018年3月と2019年1月は特別列車、2018年5月と6月は専用機「チャムメ1号」を利用している
プーチン大統領は31日から2日間、天津で開かれる上海協力機構(SCO)首脳会議に出席するため訪中した。中国はSCOの今年の議長国として、自国に有利な国際環境を背景に過去最大規模の広報に力を入れている。このなか、北朝鮮とロシアは約1年3か月ぶりの首脳会談の日程調整を進めているとされる。ロシア大統領府のユーリ・ウシャコフ外交政策補佐官は29日の会見で、プーチン大統領の訪中日程に触れ「中国側の説明によれば、大統領は軍事パレードで習主席の右側に、北朝鮮の指導者は左側に着席する」と述べた。
軍事パレードは70分間にわたり、陸海空軍45部隊が進入、行進、閲兵、分列、解散の5段階で進行し、習主席が閲兵を行う。招待を受けたカンボジアやパキスタンをはじめ、東南アジア・中央アジア・アフリカの26カ国首脳が参加するが、西側主要国の首脳は不参加。ナレンドラ・モディ印首相やレジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ大統領らはSCO会議にのみ出席し、軍事パレードは欠席する。
今回の式典では、中国が無人ドローン、無人潜水艦、ミサイルなど最新兵器を初公開する予定で、英紙タイムズは「第二次世界大戦から80年を経て、中国は世界最高水準を目指す軍事力を内外に誇示しようとしている」と伝えた。展示される兵器には、射程1万5000kmの大陸間弾道ミサイル(ICBM)DF-41、第5世代戦闘機J-20やJ-35、新型艦載機、AI搭載ステルス攻撃ドローンFH-97などが含まれ、米本土や空母戦力を直接想定した戦力とみられる。
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