
イエメンのフーシ派が国連施設を急襲し、職員11人を拘束している。
31日(現地時間)、『AP通信』などによると、ハンス・グランドバーグ国連事務総長イエメン担当特使が声明を発表し、フーシ派がイエメンの首都サナアにある世界食糧計画(WFP)とユニセフの事務所を攻撃したことを明らかにした。
グランドバーグ特使は「本日、サナアとホデイダで発生した国連職員の一連の拘束行為、国連施設への不法侵入、及び財産押収を強く非難する」と述べ、少なくとも11人の職員が拘束されており、直ちに無条件で釈放されるべきだと要求した。
また、WFPのアビル・エテファ報道官も襲撃の事実を伝え、少なくとも1人の職員がサナアで拘束され、その他の職員も別の地域で拘束されている可能性があると付け加えた。
さらにWFPは「人道支援職員に対する恣意的な拘束は断じて容認できない」と強調した。
匿名の国連関係者によると、フーシ派は事務所を急襲し、駐車場にいた職員を尋問したという。また、連絡が途絶えているWFPおよびユニセフの他の職員も拘束されている可能性がある。
フーシ派は過去にも国連職員や救援団体、米国大使館関係者を拘束したことがあり、国連は今年1月に職員8名が拘束された後、フーシ派拠点のあるイエメン北部での活動を停止していた。
今回の攻撃は、28日のイスラエルによる空爆でフーシ派の首相や外相など一部閣僚が死亡した直後に行われた。
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