ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長の首脳会談を前に、双方の関係者が予想外の神経戦を繰り広げた。

3日(現地時間)、ロシアの日刊紙「コメルサント」は、双方の関係者が首脳会談場の室温を巡って激しく対立した状況を報じた。報道によれば、首脳会談の開催場所は前日まで中国に駐在するロシア大使館であったが、会談当日に釣魚台国賓館に変更されたという。
国賓館では、会談準備のため北朝鮮の国旗で装飾が施されていた。その際、エアコンの温度設定を巡り双方の緊張が高まった。北朝鮮側の特殊任務担当者が壁にあるエアコン調節器に手を伸ばし温度を変更しようとしたところ、ロシア側の関係者がこれを制止した。
北朝鮮側は室温を23度まで上げようとし、ロシア側は20度に保とうとしたと伝えられている。同紙は、ロシア側がロシア語で発言する中、北朝鮮側がその言葉を理解しながらも温度調整を決して諦めなかったと報じた。

両者は激しい口論の末、一方が譲歩した。同紙がテレグラムチャンネルで公開した映像によれば、北朝鮮側が先に席を離れ、その後もロシア側はエアコン調節器の前に留まり温度調整を続けていたという。
同紙は、この一件の後、プーチン大統領と金委員長が、プーチン大統領専用のリムジンで会談場に到着したとの情報を伝えたと付け加えた。

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