
3日、中国・北京の天安門広場で行われた軍事パレードで、中国・ロシア・北朝鮮の最高指導者が天安門楼上に並び立つ「歴史的場面」が演出された。
北朝鮮の金正恩国務委員長は午前9時18分頃、スーツ姿で防弾仕様の黒塗りリムジンに乗って北京故宮博物院内の端門に到着。レッドカーペットを歩き、「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年記念軍事パレード」の会場へと入場した。習近平国家主席と彭麗媛(ポン・リーユアン)夫人が出迎え、金委員長と握手を交わした。
金委員長の娘・ジュエ氏は前日に専用列車で北京入りしたが、各国首脳が入場する場には姿を見せなかった。各国首脳の中には配偶者を伴う姿もあったが、金委員長は李雪主(リ・ソルチュ)夫人を同行せず単独で入場した。入場順はロシアのウラジーミル・プーチン大統領の直前で、後ろから2番目に姿を現した。

習主席夫妻が端門南側の広場で各国首脳を迎えて記念撮影を行った際、中ロ北3首脳は並んで中央に立った。その後、天安門楼上へ移動する際にも三者は肩を並べ、談笑するなど和やかな雰囲気を見せた。
楼上に上がってからも、習主席に続きプーチン大統領、金委員長の順で入場。抗戦の退役軍人らと挨拶を交わし、本行事でも中心部に並んで着席した。
冷戦終結後、中ロ北3国の最高指導者が公式の場に揃うのは今回が初めてだ。旧ソ連時代までさかのぼれば、1959年の中国建国記念日(国慶節)軍事パレードで、当時の中国の毛沢東(マオ・ツォートン)主席、ソ連のニキータ・フルシチョフ共産党第一書記、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席が天安門楼上に並んで以来、実に66年ぶりとなる。
軍事パレードは午前9時(日本時間午前10時)から約70分間にわたり実施された。
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