
グーグルがクローム・ウェブブラウザの売却を強いられないとの反トラスト判決を受け、テクノロジー株が底値で買われ反発し、3日(現地時間)の米国市場は上昇に転じた。
東部標準時午前10時時点で、ナスダック総合指数は1%、S&P500種株価指数は0.3%上昇。一方、ダウ工業株30種平均は0.2%下落した。
上昇傾向にあった長期米国債利回りは、この日下落に転じた。30年物国債利回りは3ベーシスポイント(1bp=0.01%)低下し4.935%、10年物国債利回りも2.5ベーシスポイント下がり4.254%となった。
この日、7月の米求人件数が10カ月ぶりの低水準を記録したとのデータを受け、市場では利下げ期待が高まり、債券利回りは低下する一方で株式市場は上昇基調を維持した。
クローム・ウェブブラウザの売却リスクが解消されたことで、親会社アルファベットの株価は8.2%急騰し229ドル(約3万3,916円)を記録。iPhoneでグーグル検索をデフォルトに設定しているアップルの株価も2.6%上昇し、235ドル(約3万4,805円)で取引された。
ウェドブッシュ証券のテクノロジーアナリスト、ダニエル・アイブス氏は火曜日の報告書で「グーグル株から巨大な重荷を取り除いた大成功だ」と評価。同証券はグーグルの新たな目標株価を245ドル(約3万6,288円)に設定したと付け加えた。
長年経営難に直面していた米百貨店大手メーシーズは、自助努力の末に3年ぶりに売上高成長率が改善。年間業績見通しも上方修正され、株価は19%急騰した。
ブルームバーグが算出する「マグニフィセント・セブン」トータルリターン指数も1.7%上昇した。
国債市場の弱含みや関税を巡る不透明感などを背景に、金現物価格は1オンス当たり0.7%上昇し3,557.46ドル(約52万6,914円)で取引された。
ビットコインは11万1,408.08ドル(約1,650万1,257円)でほぼ横ばい。イーサリアムは1.5%高の4,377.93ドル(約64万8,325円)を記録した。
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