台湾経済は半導体輸出の好況に乗り、驚異的なスピードで成長を続けている。今年第2四半期には8%台の経済成長率を記録し、22年ぶりに1人当たり国内総生産(GDP)で韓国を上回る見通しとなった。世界的な人工知能(AI)ブームを牽引する技術企業が、この成長を支える主な原動力となっている。
台湾統計局によると、今年第2四半期の台湾の実質GDPは前年同期比8.01%増加した。これは2021年第2四半期以来の最高水準である。この高成長を受け、台湾統計局は今年の年間実質GDP成長率予測を従来の3.10%から4.45%へと大幅に引き上げたと説明した。

これにより、今年の台湾の1人当たりGDPは3万8,066ドル(約561万6,083円)に達し、韓国は3万7,430ドル(約552万1,885円)を上回る見込みだと明らかにした。この予測が現実となれば、2003年以来22年ぶりに両国の順位が逆転することになる。
さらに台湾は、来年には史上初めて「1人当たりGDP4万ドル(約590万1,026円)」の大台に乗る可能性が高まっている。台湾統計局は来年の同国の1人当たりGDPが4万1,019ドル(約605万1,134円)に達すると予測している。
一方、韓国の経済成長は鈍化している。今年第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比0.6%にとどまり、台湾との差が顕著になっている。韓国政府は今年と来年の成長率が潜在成長率を下回ると予測している。
専門家の間では、両国間の格差が今後さらに拡大する可能性を懸念している。半導体とAI産業において台湾の技術企業が競争力を強化し、国内投資を積極的に拡大しているためである。
野村證券は「世界的なAIブームで中核的な役割を果たす台湾のテクノロジー企業が、国内投資も積極的に行っている」と指摘し、「台湾の潜在成長率が3%を上回る可能性が高い」と分析している。
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