
ドナルド・トランプ米政権がウクライナにパトリオット防空ミサイルを供与することを決定したと、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が明らかにした。
『RBCウクライナ』によると、ゼレンスキー大統領は17日(現地時間)、キーウでロベルタ・メツォラ欧州議会議長と会談後に行った共同記者会見で、「支援パッケージの詳細は控えるが、パトリオットとハイマース(HIMARS・高機動ロケット砲システム)が含まれることは間違いない」と述べた。
前日には、トランプ政権がウクライナへの軍事支援案2件を承認したとされる。支援規模は各5億ドル(約740億円)、合計で10億ドル(約1,480億円)に上る。
北大西洋条約機構(NATO)の資金で米国製兵器を購入し、ウクライナに供与する支援システム「ウクライナ要求事項リスト(PURL)」に基づく初の承認例となる。
ゼレンスキー大統領によると、NATO加盟国はすでに20億ドル(約3,000億円)を調達しており、10月の追加調達を経て約35~36億ドル(約5,300億円)がウクライナへの武器支援に充てられる見込みだ。
ゼレンスキー大統領は、パトリオットを中心とする米国製の先進防空システムの供与を継続的に要請してきた。ウクライナは自国でロシアのドローン攻撃を防ぐための迎撃用ドローンを生産しているものの、弾道ミサイル攻撃を防ぐには先進兵器であるパトリオットが不可欠と判断しているためだ。
両国は特に冬を前に、相手国のエネルギー施設への攻撃に火力を集中させている。ウクライナはキーウなど主要都市だけでなく、エネルギー施設の防空強化も急務とみている。
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