
ジャイール・ボルソナーロ前ブラジル大統領は、皮膚がんの診断と治療を受けた後、17日(現地時間)にブラジリアの病院を退院したと、担当医が明らかにした。
海外メディア『ニューシス』によると、クーデター謀議の容疑で最近ブラジル連邦最高裁から有罪判決を受けた極右派のボルソナーロ氏(70歳)は、体調悪化により前日の16日に入院していたという。
AFPや新華社通信などによれば、ボルソナーロ氏は吐き気や低血圧の症状で入院したものの、各種検査の結果、皮膚がんと診断され、治療を受けた後、翌日に退院した。
DFスター病院は、点滴などの治療により症状は大幅に改善したものの、今後も通院治療と定期検診が必要であると発表した。
同病院によると、ボルソナーロ氏の皮膚から採取された病変の病理検査では、8つの検体のうち2つが扁平上皮がんおよび基底細胞がんに該当することが確認された。ボルソナーロ氏は自宅に戻り、引き続き自宅軟禁状態に置かれる。
一方、ボルソナーロ氏の長男であるフラビオ・ボルソナーロ上院議員は前日、SNS「X(旧Twitter)」で、父親が激しいしゃっくりや嘔吐、低血圧の症状を示し、ブラジリアの病院に入院したと報告していた。
フラビオ氏は「深刻な事態にならないよう、皆さまの祈りをお願いしたい」と付け加えていたが、その懸念は現実のものとなった。
これに先立ち、ブラジル連邦最高裁は11日、ボルソナーロ氏に対する5件の容疑すべてについて有罪を確定し、懲役27年3か月を言い渡している。
この判決により、ボルソナーロ氏は今後の人生の大半を刑務所で過ごす可能性があり、さらに8年間は公職選挙への立候補が禁じられる。
ボルソナーロ氏は2023年1月8日、支持者による政府機関襲撃などのクーデター共謀容疑で起訴され、今年8月からブラジリアの自宅で軟禁状態に置かれている。
コメント0