
フランスのマクロン大統領は、アメリカのトランプ大統領がノーベル平和賞を受賞するためにはガザ地区の戦争を終結させる必要があると述べた。
ル・フィガロやPOLITICOなどによれば、マクロン大統領は23日(現地時間)、ニューヨークで開催された第80回国連総会でトランプ大統領と首脳会談を行った。
トランプ大統領は、フランスのパレスチナ国家承認発表について「ハマスへの贈り物であり、ハマスを称えることだ」とし、「2023年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃は世界史上最も残虐な出来事の一つであり、決して忘れてはならない」と強い不快感を示した。
これに対しマクロン大統領は、「10月7日を忘れる者は誰もおらず、この攻撃でフランス国民も犠牲になった」と指摘した上で、「ガザ地区のハマスを解体することは効果がない」と反論した。
さらに「約2年間の戦争でイスラエルはハマスの最高指導者を殺害したが、これは大きな成果である一方、ハマスの戦闘員の数は当初と変わっていない」とし、「これは正しいアプローチではないため、我々は包括的な解決プロセスが必要だ」と付け加えた。
マクロン大統領はフランスのメディアBFMTVのインタビューでも、トランプ大統領のパレスチナ承認批判について「全くの誤りだ」と指摘し、「パレスチナ国家を承認することはパレスチナ自治政府(PA)を強化し改革を促すため、結果的にハマスを孤立させる方策となる」と説明した。
彼は「今日、『私は平和を望む。紛争を解決する』と宣言した米大統領を見た。現状を打開できるのは米大統領しかいない」とし、米国がイスラエルへの武器供与を停止するよう促した。
そして「ノーベル平和賞の受賞は、この戦争を終結させてこそ可能になる」とし、「イスラエル政府に圧力をかけてガザ紛争を停止させなければ、ハマスが拘束している人質を最終的に解放することはできない」と強調した。
トランプ大統領はこの日の国連総会一般討論演説で、自身が再任後に7つの世界の紛争を解決したとして、ノーベル平和賞に言及した。
彼は「多くの人がこれらの成果ごとにノーベル平和賞を受けるべきだと言うが、私が気にしているのは賞ではなく命を救うことだ」とし、「7つの戦争を終結させることで数百万人の命を救い、現在も他の紛争の解決に取り組んでいる」と述べた。
コメント0