
今月31日、慶尚北道(キョンサンブクト)・慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議の関連行事を理由に結婚式予約を大量に取り消していたソウル新羅ホテルが、最近利用客に「当初の日程通り挙式できるようになった」と案内していたことが分かった。当初、中国側が首脳会議期間中に宴会場と客室を一括予約していたが、直前になってこれを取り消したためとみられる。
新羅ホテル関係者は先月30日、「国家行事により予約が取り消されていた結婚式利用客に、当初の日程で式を挙げられると案内した」と説明した。ホテル側は当初、11月1〜2日に結婚式を予定していた一部客に「国家行事が予定されているため、やむを得ず予約変更をお願いする」と通知していた。
同ホテルは中国側の要請を受け、4日間にわたり客室予約も受け付けていなかった。結婚式の日程を変更せざるを得なかった客に対しては費用を補償する方針も示していたが、中国側が突然キャンセルを通告したことで、再び当初の日程での挙式を案内することになった。客室予約も再開したという。
新羅ホテルは、APEC首脳会議に出席する習近平国家主席のソウル滞在時の宿泊先に挙げられていた。中国側は、習主席が慶州での会議出席後にソウルで中韓首脳会談などを行う日程を調整していたとされる。また、ドナルド・トランプ米大統領も慶州とソウル双方で宿泊先を準備していると伝えられている。
この知らせが伝わると、インターネット上では「これがホテル経済学か」、「中国に振り回されているのでは」、「ホテルがキャンセル料を受け取るべきだ」など否定的な反応が相次いだ。
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