米電子商取引大手アマゾンが、ドローン(無人機)衝突事故で一時中断していたアリゾナ州フェニックス近郊のドローン配送サービスを今週の金曜日から再開すると発表した。
3日、ブルームバーグの報道によると、米連邦航空局(FAA)は声明で1日の午前10時頃、アマゾンのドローン「MK30」2機が固定クレーンと衝突する事故が発生したと明らかにしたという。事故現場はアリゾナ州トールソン地域で、衝突したドローンの1機は地上で火災が発生したという。

幸い、今回のドローン衝突事故による人的被害はなかったとされる。現在、FAAと国家運輸安全委員会(NTSB)が事故の原因と経緯について本格的な調査を進めている。
アマゾンのドローン配送プログラム「プライム・エア」は、今後10年以内に年間5億件の配送処理を目指している。現在は倉庫から消費者宅までの物品配送という初期段階にある。
しかし、ドローン配送サービスの運用過程で様々な技術的問題が継続的に報告されている。昨年の12月には、小雨のため自律飛行型ドローン2機が混乱状態に陥り、自動的にプロペラを停止させる事故も発生した。
今回の衝突事故に関し、アマゾンの広報担当者テレンス・クラーク氏はメールで会社の立場を説明した。クラーク氏は内部調査の結果、ドローンやそれを支える技術に欠陥はなかったと述べた。また、クレーンなどの移動式障害物をより適切に監視するため、改良された視野の地形点検手順を導入したという。
アマゾンはトールソンでのドローン配送サービス再開に際し、米連邦機関と継続的に協力していく方針だと付け加えた。
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