
国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長は、9月23日から停電のリスクにさらされているウクライナのザポリージャ原子力発電所(ZNPP)において、外部電力の供給がまもなく再開されると今月15日に発表した。
ニューシスによると、ザポリージャ原発は9月23日、ロシア・ウクライナ戦争により、最後の750キロボルト送電線が10回目の切断で外部電力が完全に遮断される事態となったという。両国は互いに相手側の軍隊の仕業だと非難している。
グロッシー事務局長は今回の声明で、これまでIAEAが両国と緊密に連携し、原発の核の安全保障と施設の安全性維持のため、修理作業などを実施する技術者を確保してきたと述べた。
また、現状の原発の状態が持続可能であることから、ロシアとウクライナの双方が修理作業の継続を希望していると伝えた。
ザポリージャ原発では現在、非常用ディーゼル発電機が原子炉の管理に必要な最小限の電力を供給し、施設の維持に努めているとグロッシー事務局長は説明している。
現地に派遣されたIAEAの実務チームは、ザポリージャ原発の安全状態が依然として良好に保たれており、現場の放射線レベルも正常値であると報告している。
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