
米政府機関の一時的な閉鎖「シャットダウン」が3週目に突入する中、スコット・ベッセント米財務長官は、シャットダウンにより「米経済が週150億ドル(約2兆2,516億円)の損失を被る可能性がある」と警告した。
米政治メディア「ザ・ヒル」によると、ベッセント長官はこの日の記者会見で、当初「1日150億ドルの損失」と発言したが、後に財務省関係者が長官は、実際には大統領経済諮問委員会(CEA)の報告書を引用しており、同報告書には「週約150億ドルの経済損失が発生し得る」と明記されていると説明した。シャットダウンは現在15日目に突入している。
ベッセント長官は「上院の中道派民主党議員らに英雄になってほしい」と訴え、「過激な陣営論理から脱し、米国民のために行動してほしい。我々は今、筋肉を削り取る段階に来ている」と述べた。
マイク・ジョンソン下院議長(共和党、ルイジアナ州)は13日(現地時間)、「民主党が下院を通過した共和党案のつなぎ予算決議案を受け入れないなら、今回のシャットダウンは米国史上最長級になるだろう」と警告した。さらに、「民主党は党派的要求を捨て、無条件の予算案を可決して政府を再稼働させ、連邦職員に給与を支払うべきだ」と促した。
共和党と米トランプ政権は、長期シャットダウンに備え、政治的逆風を最小限に抑えつつ民主党に圧力をかける戦略を展開している。議会は依然として予算案を巡り対立を続けている。民主党は、医療保険制度改革(オバマケア)の税額控除延長など、医療予算問題における共和党の譲歩を要求している。
一方、上院はこの日の午後、共和党のつなぎ予算案を9回目の採決にかける予定である。前日の8回目の採決では、賛成49票、反対45票で否決された。
コメント0