
ドナルド・トランプ米大統領が、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とのトマホーク長距離巡航ミサイル支援に関する首脳会談を控える中、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行った後、突如として方針を転換した。
トランプ大統領は16日(現地時間)、ホワイトハウスでの記者会見で「プーチン大統領とトマホークについて話したのか」と問われると、「あまり詳しくは話していない」と述べたうえで、「しかし米国もトマホークを必要としている。他国のためにこの兵器を消耗するわけにはいかない」と強調した。
これは、数日前にウクライナへのトマホーク長距離巡航ミサイル支援の可能性を示唆していた姿勢から大きく後退する発言となった。
トランプ大統領は12日(現地時間)、「戦争が終結しない場合、プーチン大統領にウクライナへのトマホークミサイル供与の可能性を伝えることもあり得る」と述べ、ゼレンスキー大統領の要請を受けて迅速な武器供給を検討していると明らかにしていた。
またトランプ大統領は同日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「プーチン大統領と非常に生産的な通話を終えた」と投稿し、ハンガリーのブダペストでプーチン大統領とウクライナ戦争について協議する予定だと明らかにした。
さらに、記者会見では「近いうちに、恐らく2週間以内に首脳会談が開かれるだろう」とも述べた。
「プーチン大統領がトマホークミサイルの供与を止めるよう求めたのか」という質問には、「当然だ。彼が『トマホークを売ってほしい』と言うはずがない」と答えた。
トランプ大統領は「プーチン大統領はその考え(ウクライナへのトマホークミサイル支援)を好まなかった」と述べ、「驚くことではない。トマホークミサイルは非常に強力で攻撃的な兵器であり、誰もそれが自分に向けられることを望まない」と語った。
また「ハンガリーでの会談は、前回のアラスカ会談とどう違うのか」との問いに対しては、「あの時は足場を固める段階だった」とし、「私はこの戦争を始めたわけではない。責任はバイデンにある」と強調した。さらに「個人的な見解では、この状況は第3次世界大戦に発展していた可能性もあった」と付け加えた。
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