
クレムリンの大統領府外交政策顧問であるユーリ・ウシャコフ氏は16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とドナルド・トランプ米大統領が8回目となる電話会談を行い、2時間半にわたって真剣な対話を交わしたと発表した。
タス通信や新華社などによると、ウシャコフ氏は「ロシア側から始めた今回の電話会談は約2時間30分続き、極めて率直に進行された」と述べた。
彼は、電話会談の焦点がウクライナ危機に集中し、プーチン大統領が現在の戦況について詳細な説明を行ったと語った。そして、これはロシアがウクライナ問題を政治的・外交的手段で解決しようとする意思を持っているためだと強調した。
ウシャコフ氏の発表によると、トランプ大統領が強調した会談の主要な要点は、「ウクライナ戦争の終結が、今後のロシアと米国の経済協力において巨大化つ新たな未来を切り開く」という点だったという。
彼は、トランプ大統領が今後開催される露米首脳会談の場所として、ハンガリーの首都であるブダペストを提案したと述べ、「これを受けて、両国は直ちに首脳会談開催に向けた準備を開始することで合意した」と付け加えた。
また、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣がマルコ・ルビオ米国務長官と数日以内に電話でこの問題を協議する予定だという事実も明らかにした。
クレムリンによる今回の発表は、米露首脳会談がロシアの主導で実現し、外交的手段で戦争を終結させようとするプーチン大統領の強い意志を強調したものと見られる。さらに、欧州連合内で異例の親露国家であるハンガリーを会談場所に選んだのも、プーチン大統領ではなくトランプ大統領の選択であったことも強調している。
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