
中国の巨大ステルス無人機(UCAV)「GJ-X」と推定される機体の飛行シーンが初めて確認された。中国開発のステルス無人機の中で最大規模を誇り、戦力化の兆候と評価されている。
米軍事メディア「The War Zone」は19日(現地時間)、中国新疆ウイグル自治区の馬蘭基地で新たに発見された超大型「クランクドカイト(cranked kite)」型ステルス無人機が実際に飛行しているシーンを確認したと報じた。

クランクドカイトは翼が中央で折れる凧の形状をしており、ステルス設計によく使用される。中国は既に一部の無人機設計にこの形状を採用している。

The War Zoneは「映像中の機体は分割式方向舵を使用し、胴体後部に非対称の突起があり、双発エンジンの排気口を覆う構造に見える」と分析した。この特徴は、米空軍の高高度長時間滞空型(HALE)ステルス偵察機「RQ-180」に似ているとされる。同メディアは「機体下部に暗色塗装が施され、空中での輪郭をぼかす視覚的な隠蔽効果を狙ったものと思われる」と伝えた。

The War Zoneは先月18日に公開された衛星写真解析で、馬蘭基地の滑走路端に謎の大型ステルス無人機が配置されていることを初めて確認した。その後、今月公開された映像で同機体が飛行する姿が確認され、「GJ-X」という非公式名称が付けられた。

衛星写真解析によると、機体の翼幅は約42mに達すると発表された。ステルス無人機としては異例の大規模で、中型UCAVを大きく上回り、米空軍のB-21爆撃機とほぼ匹敵するサイズである。

専門家は、GJ-Xが昨年公開された「彩虹(CH)-7」の発展型である可能性が高いと見ている。中国航空工業集団(AVIC)が開発したCH-7は、HALE任務を遂行し、情報収集・警戒監視・偵察(ISR)と攻撃任務を兼ねる多目的UCAVプラットフォームとして設計された。
The War Zoneは「GJ-XはCH-7よりも胴体前部が長く、翼の後退角が緩やかで、全体的に安定した飛行性能を実現しているようだ」と評価し、「偵察と攻撃の両方をこなせる多目的ステルスプラットフォームである可能性が高い」と述べた。
さらにThe War Zoneは、撮影時が衛星軌道および撮影周期が公開された昼間であった点に注目した。同メディアは「中国は、より高解像度の偵察衛星が上空を通過するタイミングを把握しながら、あえて機体を露出させた」と伝え、さらに「これはステルス技術の進展段階を対外的に誇示しようとする意図がある可能性がある」と分析した。
馬蘭基地は、中国内でも最もセキュリティが厳重な試験基地の一つであり、高性能ステルス機・無人機の試験専用格納庫が備えられているとされる。

GJ-Xの登場は、今年急増している中国のステルス航空機開発の流れの一環である。中国は、今年初めに中型ステルス戦闘機「殲36(J-36)」と無尾翼戦闘機「J-XDS」を試験飛行させた後、中国科学院(CAS)が主導する双発ステルス無人機「Star Shadow」を公開した。
The War Zoneは「中国は、中型(CH-7)、超大型(GJ-X)、双発中高度型(Star Shadow)へと続く多層型ステルス無人機の体系を構築している」と分析し、「これは米軍のMQ-25・スティングレイ、RQ-180、B-21に続く多段階戦力構造と類似している」と指摘している。
また、The War Zoneは「今回の映像は、中国が『見せることを許可した』一部に過ぎない」とし、「中国のステルス無人機プログラムは、すでにさらに進んだ段階にある可能性が非常に高い」と指摘した。
中国のステルス無人機の開発スピードは、現在、米国とロシアを結ぶレベルに近づいているとの評価がある。専門家は「今回のGJ-Xは、中国が次世代無人戦略資産競争において存在感を本格的に示した兆候である」と見ている。
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