
ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の2回目の会談は当分開かれないことが明らかになった。
21日、ウクライナ軍はロシアを相手に長距離巡行ミサイル「ストームシャドウ」を使用した大規模攻撃でブリャンスク州の化学工場を攻撃したとウクライナ軍参謀本部が発表した。
21日、キーウ・インディペンデント(KI)によると、参謀本部は「ストームシャドウの空中発射を含む大規模ミサイル攻撃と空襲が行われ、ロシアの防空システムの突破に成功した」と明らかにした。
この作戦は空軍が海軍、陸軍及びその他の軍部隊が共同で実施した。
参謀本部は今回の攻撃がブリャンスク州の化学工場を標的としたもので、攻撃の影響は現在評価中だと述べた。
当該化学工場には火薬、爆発物、ロケット燃料系部品を生産する施設で、ロシアはウクライナに向けて発射する弾薬とミサイルの生産に使用している。参謀本部はこの工場がロシアの軍産複合体の中核施設だと説明した。 英国は英国は先月12日、対ロシア制裁でブリャンスク州の化学工場を指定し、米国もこの工場を制裁対象に加えた。
この工場は以前にも米国の長距離ミサイル「ATACMS(アタムクス)」の攻撃を受けたことがあるとキーウ・インディペンデントは伝えている。
英国から供給されるストームシャドウは射程が250~560kmで、先進的な航法システムを搭載し、主要な標的への攻撃効率を高めている。
ウクライナは以前にストームシャドウを使用して、ブリャンスク州とクルスク州、ロシアが占領したクリミア半島の標的を攻撃したことがある。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日、トランプ大統領とのホワイトハウスでの会談で長距離トマホークミサイルの提供を要請したが拒否された。
ゼレンスキー大統領は21日「ロシアは外交から逃れるためにあらゆる手段を講じている」と述べ、「ウクライナの長距離ミサイル能力問題の緊急性が低下すると、外交に対するロシアの関心はほとんど自然に消えた」と語った。
ゼレンスキー大統領は「これは我々の精密打撃能力が平和への重要な鍵を握っている可能性があるというシグナルだ」と長距離ミサイルの必要性を強調した。
ウクライナが要請したトマホークミサイルの射程は約1,250~2,500kmで、モスクワも攻撃圏内に入る。
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