
屋根裏に無造作に保管されていた花瓶が、驚くことに13万ポンド(約2,590万円)の競売落札価格を記録し、話題を呼んでいる。
10月16日(現地時間)、英紙「デイリー・メール」は、中国明朝の「宣徳帝」時代に制作されたと推定される青花白磁が、競売で当初予想されていた価格の1,300倍に相当する13万ポンドで落札されたと伝えた。
ここの青花白磁は、英国在住のアマンダ・ケントさんとヘレン・モーメンさん姉妹が、20世紀初頭に中国で活動していた曾祖父から受け継いだ遺品だった。
屋根裏に放置されていたこの花瓶は、上上部と下部には細かな亀裂や複数の傷が確認された。
底部には明の宣徳帝時代の皇室陶磁器に刻まれた「大明宣徳年製」という銘が刻まれており、注目を集めた。
しかし、競売関係者はこの銘文が必ずしも宣徳帝時代の真品であることを保証するものではないと慎重な見方を示した。競売人は、後世の陶工たちが敬意を表して銘文を模倣した作品も多く存在するため、15世紀の陶磁器の正確な年代測定は非常に困難であると説明した。
一方で、中国の入札者たちはこの青花白磁が15世紀の遺物であると確信し、7名による激しい競り合いの末に高額で落札された。
競売責任者のチャールズ・ハンソンさんは、慎重な鑑定の結果、これが後世の模造品であると判断したものの、中国の入札者たちはこの遺物が15世紀の真品であると確信し、白熱した競り合いが繰り広げられたと語った。
所有者のアマンダさんは、ただの古い花瓶と思い込み、何気なく扱っていたが、こんなにも価値のあるものであるとは全く予想しておらず、価格が上昇していく様子を見て信じられない思いだったと驚きを隠せなかった。













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