トランプ大統領「習主席と会ったら最初にフェンタニル問題を問う」…「対中関税、最大157%まで引き上げの可能性」

ドナルド・トランプ米大統領は、今月29日の韓国訪問中に習近平中国国家主席と会談する際、フェンタニル問題を最優先の議題として取り上げる方針を明らかにした。トランプ大統領は、中国がフェンタニルをベネズエラ経由で米国やメキシコに密輸しているとの疑惑を示し、対中関税の引き上げの可能性にも言及した。
トランプ大統領は23日(現地時間)、ホワイトハウスで開かれた犯罪対策会議で、「中国が米国やメキシコの港湾検査を避けるため、ベネズエラを経由してフェンタニルを密輸している証拠があるのか」との質問を受け、「中国はそのようにしている」と答えた。
さらに、「フェンタニルを理由に現在20%の関税を課しており、その総額は数十億ドル規模に上る。11月1日には対中関税が最大157%に達する可能性がある」と警告した。
トランプ大統領は「中国がそのような関税水準に耐え続けることは不可能だ。我々も事態の悪化は望まない」と述べた上で、「習近平主席と会えば多くの懸案があるが、最初に取り上げたいのはフェンタニル問題だ」と強調した。また「中国はフェンタニルで1億ドルを稼いでいるが、関税では1,000億ドルを支払うことになる。彼らも今、何らかの行動を起こしたいようだ」と語った。
トランプ大統領は「来週、マレーシア、日本、韓国を訪問する予定であり、韓国で習主席と会談する」と述べ、「米中会談の最初の議題はフェンタニルになるだろう」と付け加えた。
ホワイトハウスによると、トランプ大統領は29日(日本時間)に韓国を訪れ、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれる慶州でイ・ジェミョン大統領と韓米首脳会談を行い、翌30日に習主席との米中首脳会談を経て同日中に帰国する予定だという。
トランプ大統領は前日にも記者団に対し、習主席との会談で「レアアース(希土類)や大豆、核軍縮、ロシア・ウクライナ戦争の終結策などを議論する」と明らかにした。さらに、「結局、私が習主席と話し合いたい核心はロシア・ウクライナ戦争をどう終わらせるかだ。それが原油やエネルギー、あるいは他の手段であっても構わない」と述べた。
















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