盗まれた宝石8点の価値、約157億円と推定
ルーヴル美術館窃盗事件で容疑者2人を逮捕
パリ検察庁は26日(現地時間)、ルーヴル美術館で宝石が盗まれた事件に関連し、前日の午後10時ごろ、容疑者の1人をパリ・シャルル・ド・ゴール空港で逮捕し、もう1人をパリ北部郊外のセーヌ=サン=ドニ県で拘束したと発表した。2人はいずれもセーヌ=サン=ドニ県出身で、過去に窃盗の前科があることが確認されている。

フランスの日刊紙『ル・パリジャン』など現地メディアによれば、当局は2人が誰かの指示を受けて犯行を行った可能性があるとみており、警察は犯行の動機や背後関係を調べるとともに、残る共犯者の行方を追っている。
盗まれた宝石の価値は約8,800万ユーロ(約157億円)と推定されている。
一方、パリ検察庁のローレ・ベキュオ検事長は、捜査に関する情報が外部に漏れたことに遺憾の意を示した。ベキュオ氏は「捜査の進行状況を無視した情報漏洩は極めて遺憾であり、略奪された宝石の回収や犯人逮捕のために尽力している100人以上の捜査官の努力を妨げるものだ」と指摘した。
事件の経緯については、窃盗犯らが19日午前、ルーヴル美術館の外壁に高所作業車を設置し、王室宝石を展示するアポロンのギャラリーがある2階部分に接近。ガラス窓を破って侵入し、わずか7分で宝石8点を盗み逃走したとされている。
ルーヴル美術館は事件発生後、2日にわたり臨時閉館し、定期休館日の翌日である22日に営業を再開した。














コメント0