ラブロフ外相「NATOが対話を回避している」戦争の長期化は西側に責任と主張

セルゲイ・ラブロフ露外相は28日(現地時間)、ロシアが将来の安全保障措置の中で「いかなる北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)加盟国も攻撃しない」と明記する用意があると述べた。
トルコの国営通信アナドルによると、ラブロフ外相はこの日、ベラルーシ・ミンスクで開かれた「ユーラシア安全保障国際会議」で演説し、「我々はこれまでも、現在のNATOあるいはEU加盟国を攻撃する意図は全くなく、今後もその意思はないと繰り返し表明してきた」と述べ、「この立場をユーラシア地域の将来の安全保障措置に明文化する用意がある」と強調した。
またラブロフ外相は、EU首脳らがロシアとの対話を避ける一方で、戦後のロシアを標的とした新たな安全保障策を模索していると批判した。さらに「NATOは中国の封じ込め、ロシアの孤立、北朝鮮との対立を目的にアジア太平洋地域への拡大を進めており、西側諸国は『新たな欧州戦争』の準備を進めている」と非難した。
この日ラブロフ外相は、ドナルド・トランプ米大統領に対して友好的な姿勢を見せ、「欧州のNATO加盟国の多くが、紛争解決を目指すトランプ大統領の意志を挫こうとあらゆる手段を講じている」と指摘した。
そのうえで「我々は、トランプ大統領がウクライナ危機の解決に真摯に取り組み、米側の提案を基にアンカレッジ首脳会談で築かれた原則を維持してくれることを望む」と述べた。
現在、ウクライナとロシアの停戦協議は、西側が提示した「現戦線の凍結」案をロシアが拒否したことで膠着状態にある。ロシアは一時的な停戦ではなく、ウクライナのNATO加盟阻止など、自国のための「安全保障措置」が必要だと主張している。
これまで停戦仲介を続けてきたトランプ大統領は、最近ウラジーミル・プーチン露大統領との首脳会談を中止し、就任後初となる対ロシア制裁を発表して圧力を強めている。
















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