
ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相が米国のドナルド・トランプ大統領とロシア産石油輸入問題について協議すると、28日(現地時間)にユーロニュースが報じた。ヴィクトル首相は、イタリアの日刊紙「ラ・レプッブリカ」とのインタビューで、来週訪米する計画であると述べた。トランプ政権がロシアの石油大手に科した制裁により、ハンガリーの石油供給にも支障が出る恐れがあるため、トランプ大統領と直接会って説得を試みるという。
ヴィクトル首相は「ハンガリーはロシア産の石油とガスに大きく依存しており、現在、国のための持続可能なシステム構築方法を協議中だ」と述べ、「ロシア産の石油とガスがなければエネルギー価格が急騰し、供給不足に陥る」と主張した。特に、トランプ大統領がロシアのエネルギー部門を標的にしたことについて「誤り」と問われた際には、「行き過ぎであり、制裁を回避する方法を模索している」と答えた。
欧州連合(EU)はウクライナ戦争勃発以降、ロシア産石油に対する制裁を実施したが、ハンガリーとスロバキアは制裁の例外措置が認められており、引き続き輸入を続けている。当初、制裁の例外措置を認めたのは、エネルギー供給の支障を回避しながら代替供給先を探すためであったが、親ロシア傾向の両国はロシア産エネルギーへの依存度が極めて高い。
このような状況下、トランプ政権は先週初めてロシアのエネルギー部門を狙う制裁を実施すると予告し、両国は困惑を隠せないでいる。米国内でもハンガリーとスロバキアに対する批判の声が上がっている。米国の北大西洋条約機構(NATO)大使であるマシュー・ウィテカー氏は26日、Fox Newsとのインタビューで「近隣諸国とは異なり、ハンガリーはロシア依存を減らす計画も積極的な行動も取っていない」と批判し、スロバキアにもロシア産エネルギーからの脱却計画を策定すべきだと指摘した。
















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