ジブリ、ChatGPTに「無断学習をやめろ」
画像模倣に公式警告状
日本コンテンツ機構「著作権侵害にあたる」

スタジオジブリ風の画像を生成するAIが世界的なブームとなる中、ジブリを会員に持つ日本のコンテンツ機関が、米オープンAIに対して公式な警告状を送った。
日本コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、先月27日、オープンAIが運営する動画生成型AI「Sora2」に関し「会員企業のコンテンツを無断で使用しないように」と求める公開書簡を送付したと、4日に明らかにした。
CODAは「Sora2では日本の既存コンテンツ、またはそれに酷似した映像が多数生成されている」と指摘し、さらに「これは日本のコンテンツが学習データとして使用された結果だと考えられる」との見解を示した。そして「特定の著作物が生成物として再現・類似して出力される場合、その学習過程における複製行為そのものが著作権侵害にあたる」と強調した。
今回の警告は、オープンAIの画像・動画生成ツールが日本のアニメーション画風を模倣しているとの指摘が相次ぐ中で出された。実際、今年3月にはChatGPTの画像生成機能を使って「ジブリ風」の画像を作成できることが知られ、自身の写真をジブリ風に変換する遊びが世界的に流行した。
スタジオジブリの宮崎駿監督は、こうした「ジブリ風」画像の流行について直接的なコメントは出していない。しかし2016年にAIが制作した3Dアニメーションを見た際には「極度の嫌悪感を覚える」と述べたことがある。
一方でCODAは、オープンAIが事前の許諾を得るのではなく、問題が発生してから異議を受け付けるという「事後対応型」の姿勢を取っている点も問題視している。
CODAは「会員企業と協力し、オープンAIに誠実な対応を求めていく」としている。

















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