
米海軍の最新型原子力航空母艦がベネズエラ近海に到着し、軍事的緊張が高まる中、麻薬密輸船を空爆した米軍の武器が明らかになった。
11日(現地時間)、CNNは米軍がドローンや攻撃ヘリ、戦闘機を投入し、太平洋とカリブ海で麻薬密輸船に対する作戦を展開していると報じた。

報道によると、米軍は9月以降、カリブ海と東太平洋で少なくとも19回にわたり麻薬運搬船とみられる船舶を攻撃し、これまでに76人以上が死亡したという。
その多くの作戦に使用されたのが「MQ-9リーパー」である。
「空の暗殺者」と呼ばれるリーパーは、前モデルの「MQ-1プレデター」とともにドローン時代を象徴する兵器で、ヘルファイア空対地ミサイルを搭載し、24時間以上の連続飛行が可能である。テロとの戦いにおいて最も致命的な無人兵器とされている。
CNNは関係筋の話として、「リーパーのほかにもAC-130J『ゴーストライダー』ガンシップなどの攻撃機が作戦に参加した」と伝えた。ただし、米国防総省はこれまで、どの航空機や兵器が使用されたかを公式には明らかにしていない。

一方、米海軍は11日、ジェラルド・R・フォード航空母艦打撃群が南方軍の作戦区域に進入したと発表した。
この区域はメキシコ以南の中南米およびカリブ海を含む広域で、事実上、ベネズエラへの軍事的圧力を一段と強めた。名目上は「麻薬取締り作戦」とされているが、実質的には軍事的示威の側面が強い。
フォード艦隊の到着により、この地域にはおよそ1万5,000人の米軍兵力が展開しているとみられる。さらに、ミサイル駆逐艦8隻や原子力潜水艦、F-35戦闘機、P-8ポセイドン哨戒機などもすでに配備され、命令を待っている状態である。
これに対し、ベネズエラのブラディミル・パドリノ・ロペス国防相は「陸海空軍および予備軍を大規模に動員し、訓練を実施する」と述べ、「今回の米軍の動きは帝国主義的な脅威であり、我々はそれに断固として立ち向かう」と反発した。















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