「海上作戦の可能性…ミサイル発射準備を誇示か」

米韓海軍は11月11日から14日まで連合海上訓練を実施し、両国海軍の連合作戦遂行能力と相互運用性を強化した。訓練には、韓国海軍のイージス駆逐艦「栗谷李珥(ユルゴク・イ・イ、DDG)」、駆逐艦「王建(ワン・ゴン、DDH-II)」、潜水艦(SS-I)、海上哨戒機P-8Aのほか、米海軍の原子力空母「ジョージ・ワシントン(CVN)」、イージス駆逐艦「ミリアス(DDG)」、巡洋艦「ロバート・スモールズ(CG)」、艦載機F-35CおよびF/A-18Eなどが参加した。
連合訓練の期間中、北朝鮮が東海岸の高城(コソン)港に「豆満(トゥマン)級(約1,500トン級)」護衛艦を追加配備したと、米国メディアが14日(現地時間)に報じている。
米国の北朝鮮専門メディア『NKニュース』によれば、豆満級護衛艦は民間衛星企業プラネット・ラブズ(Planet Labs)が撮影した画像で確認され、先月30日、文川(ムンチョン)の海軍基地近くの造船施設から高城港へ入港する様子が捉えられた。その後、既に配備されている「鴨緑(アムノク)級」護衛艦の隣で約10日間停泊していたという。
『NKニュース』は「このうち1隻は、米韓海軍の連合訓練が始まった11日以降、高城港で姿を消しており、海上作戦に投入された可能性がある」と指摘した。また、「北朝鮮が連合艦隊の攻撃行動を想定したシナリオで、ミサイル発射準備が整っていることを示すために艦艇を運用した可能性がある」と分析した。
米韓は11日から14日にかけ、米海軍原子力空母ジョージ・ワシントンなどが参加する大規模な海上訓練を日本海で実施した。豆満級と鴨緑級は、北朝鮮が今年、満載排水量約5,000トンの新型駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」号を公開するまでは、同国が保有する艦艇の中で最大級で、かつ比較的新しい艦とされていた。『NKニュース』は「北朝鮮の官営メディアは、これらの護衛艦が核搭載可能と主張する「ファサル(矢)」系列の巡航ミサイルを装備していると述べている」とも伝えた。
金正恩国務委員長は2023年、巡航ミサイル試射を視察した際、鴨緑級護衛艦に乗艦していたとみられている。一部専門家は、当時発射された巡航ミサイルが「ファサル2」だった可能性が高いと分析した。北朝鮮は、ファサル2に戦術核弾頭「火山31」を搭載できると主張している。
一方、『NKニュース』は同日、金委員長が2024年9月に大規模海軍基地の必要性を強調して視察した江原道(カンウォンド)・文川地区で、海軍基地建設が再開された兆候は依然として確認されていないという。

















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