
人工知能(AI)バブル論が依然として続く中、ニューヨーク株式市場の3大指数が一斉に下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き下げ期待感が萎縮した点も投資心理を圧迫した。
17日(現地時間)のニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ・ジョーンズ工業株30種平均は前日比557.24ポイント(1.18%)下落し、4万6,590.24で取引を終えた。S&P 500指数は前日比61.7ポイント(0.92%)下落し6,672.41、NASDAQ指数は192.51ポイント(0.84%)下落し2万2,708.07で取引を終えた。
業種別では金融(-1.93%)とエネルギー(-1.88%)、素材(-1.53%)、技術(-1.43%)、産業財(-1.03%)などが不振だった。一方、コミュニケーション(1.13%)、公益事業(0.84%)は強気を示した。
最近、AI技術株が高評価されているという声が絶えない。ピーター・ティール氏が運営する「ヘッジファンド、 · ティール・マクロ」は前四半期に保有していた9,400万ドル(約145億9,206万円)規模のNVIDIA株を全量売却した。ソフトバンク・グループに続き、最近機関投資家がNVIDIAを集中売却している。
NVIDIAは第3四半期の業績発表を控えている。業績と見通しが期待を下回れば、投資心理が凍りつく可能性が高い。ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「NVIDIAは(AI製品に対する)需要が堅調で減速の兆しがないことを確認することが重要だ」とし、「膨大なチップを購入する企業が『実際にどのような投資収益率(ROI)を得るか』が2つ目の質問だ」と分析した。
FRBの12月金利引き下げの可能性も不確実な状況だ。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールによると、金利先物市場は17日現在、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが基準金利を引き下げる確率を45%、据え置く確率を55%とそれぞれ反映した。
年内追加金利引き下げの可能性が縮小し、技術株に悪材料として作用しているとの評価だ。FRBのフィリップ・ジェファーソン副議長はこの日、金融政策の変更について「ゆっくり進める必要がある」と述べた。
モンティス・ファイナンシャルのデニス・フォルマーCIOは「今週はNVIDIAの業績と遅れた9月の雇用報告の発表でより多くの明確性が生まれるが、これらのイベントは変動性をさらに刺激する可能性がある」と説明した。
個別株を見れば、Googleの親会社であるAlphabetはバークシャー・ハサウェイが9月末時点でAlphabet株43億3,000万ドル(約6,718億4,361万円)を保有しているというニュースに3.11%上昇した。一方、NVIDIA(-1.88%)、Oracle(-1.34%)、パランティア・テクノロジーズ(-1.59%)、AMD(-2.55%)は弱気を示した。
Appleはティム・クックCEOが早ければ来年に退任する可能性があるというニュースにより株価が1.82%下落した。150億ドル(約2兆3,278億円)規模の社債発行を予定しているAmazonの株価は0.78%下落した。AIおよび半導体関連株で構成されたフィラデルフィア半導体指数は1.55%下落して取引を終えた。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数は前日比2.55ポイント(12.86%)上昇し、22.38を指し示した。
















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