「米国にメッセージを送ったは虚偽」…水面下接触説を全面否定

イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師は、米政府との非公式接触があったとする報道を全面否定した。ハーメネイー師は、米国との協力や関係構築は必要ないと強調し、最近の一部メディア報道を真っ向から否定した。
サウジアラビアの衛星放送『アル=アラビーヤ』などが28日(現地時間)伝えたところによると、ハーメネイー師は前日、国営テレビで中継された演説の中で、「イランが第3国を通じて米国にメッセージを送ったという噂は完全な嘘だ」と述べ、「米国との関係や協力を追求する必要はない」と強調した。
また、米国を「戦争をあおる勢力」と非難し、米国との外交の可能性を明確に否定した。
これは、マスウード・ペゼシュキヤーン大統領がサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子に、ドナルド・トランプ米大統領を説得して核協議を再開するよう要請したと、一部海外メディアが報じた内容を、真っ向から否定するものである。
ハーメネイー師はまた、「米国の国際的地位は衰退しており、日々孤立を深めている」と主張。「一部の国家指導者が米国に媚びているが、実際には各国は米国への反発を強めている」と語った。
ハーメネイー師は、6月に発生したイスラエルとイランの「12日間戦争」にも言及した。当時イスラエルは、イランの核施設や軍事施設に奇襲空爆を行い、イランもミサイルやドローンで反撃した。その後、米国がナタンズなどのイラン核施設を空爆する形で介入し、6月24日をもって双方は停戦に入った。
ハーメネイー師は「われわれは損失を被り、貴い命を失った。それが戦争の本質だ」と述べる一方で、「しかし攻撃を始めた側は、われわれ以上の打撃を受けた」と強調。「イスラエルと米国は、自らが望んだ戦争の目標を達成できなかった」と締めくくった。















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