
香港の集合住宅「宏福苑」で発生した火災について、生存者らが当時、火災警報が鳴らなかったと証言している。
Newsisの報道によると、78歳の生存者ラウ・ユーフォンさんは「自分と妻が助かったのは、偶然、浴室の窓から外をちらっと見たおかげだ」と話した。
証言では、外ではすでに隣接する建物に炎が立ち上っていたにもかかわらず、警報音は一切鳴らなかったという。ユーフォンさんは「警報も鳴らず、自力で脱出した」と振り返った。
火が室内に迫り始めたため、ラウ夫妻は階段を降りて脱出したという。
別の生存者ワンさんも同様の体験を語った。8階に住むワンさんは、遠くでサイレンの音が聞こえた際も「普段と変わらない騒がしい午後だ」と思い、気に留めなかったと話した。
しかし、助けを求める叫び声を耳にし、窓の外に煙が立ち込めるのを確認した後、すぐに非常階段を使って避難したという。
また、CNNは火災発生時に建物内で火災警報が作動しておらず、当局が住民に状況を知らせるため戸別訪問しなかったという証言も報じている。こうした点が避難の遅れを招き、被害を拡大させた可能性が指摘されている。














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