「iPad mini」が一新…有機EL・完全防水・新型チップで大幅進化

28日(現地時間)、米IT専門メディアMacRumorsによると、Appleは次世代「iPad mini 8」に有機EL(OLED)ディスプレイを採用する予定だという。小型ラインアップにもプレミアムパネルを拡充する戦略とみられる。
「iPad mini 8」は有機ELにより、高いコントラスト比と広い視野角を実現する。従来のLiquid Retinaディスプレイに比べ、応答速度や電力効率も向上する見込みだ。AppleはこれまでApple Watch(2015年)、iPhone(2017年)、iPad Pro(2024年)にOLEDを採用しており、今後はiPad AirやMacBookへの拡大も計画している。iPad miniがこの拡張の出発点になる可能性も指摘されている。
次世代モデルにはA19 Proチップが搭載される可能性もある。Appleは先月、次期デバイスのコードネーム「J510/J511」を誤って公開し、そこにはiPhone AirやiPhone 17 Pro・Pro Maxに搭載されるA19 Proが含まれていると伝えられた。ただし、iPhone 17 Proに搭載される6コアGPUではなく、5コアGPUを採用した派生バージョンがiPad miniに搭載される見込みだ。現行モデルはA17 Proを使用している。
防水機能の強化も大きなポイントだ。ブルームバーグによると、Appleは初めて防水等級を取得するiPad miniを開発中で、防水仕様はiPhoneのIP68に近いものになるとみられる。新しいスピーカーシステムも特徴的で、振動技術を用いてスピーカーホールを廃し、水の侵入リスクを低減する設計だ。
有機ELパネルと改良された設計により、価格上昇も予想されている。海外メディアは最大で100ドル(約1万5,530円)の値上げの可能性を伝えており、現行iPad miniは499ドル(約7万7,510円)から販売されている。発売時期は来年第3四半期の見込みだ。
小型タブレットはAppleがラインナップ差別化を維持する戦略製品群であり、iPad mini 8はパネル刷新と防水強化を軸に、プレミアム市場での存在感を再び高めるとみられる。
Appleは「新しいスピーカーシステムはスピーカーホールをなくす技術で、防水設計の完成度を高める」と説明している。














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