露タンカー、黒海で無人機攻撃…プーチン大統領、ウクライナを非難
ウクライナの海上接近遮断を警告…施設・船舶への攻撃強化

ロシアのタンカーが黒海でドローン(無人機)攻撃を受けた。5日間で2度目の攻撃となった。プーチン露大統領はウクライナの関与を断定して非難したが、ウクライナ側は関与を否定した。
『ロイター通信』によると、トルコ海事総局は同日、トルコ沿岸から約130キロの海域で、ロシアのタンカー「ミッドボルガ2号」が攻撃を受けたと発表した。
乗員13人に負傷者はいなかった。船舶は救助要請を行わず、トルコ北部シノップ港へ向かった。ロシアを出港し、ジョージアへ向かう途中だった。
トルコ政府関係者は「ウクライナ当局を含む関係者に必要な連絡が伝達された」と述べた。
一方、ウクライナ側は今回の事件への関与を否定している。
11月28日には、制裁対象とされるロシアの「シャドーフリート」に所属するタンカー2隻が、トルコのボスポラス海峡近くの黒海で無人機攻撃を受けた。
ウクライナの安全当局者は、ウクライナの海上ドローンによる攻撃だったとの見方を述べた。タンカーは輸出用原油を積載するため、ロシアの港へ向かっていた。
トルコのエルドアン大統領は1日、黒海での商船への攻撃は容認できないとし、関係者全員に警告した。
トルコ政府は、ロシアとウクライナに挟まれる黒海での航行安全の確保を求めてきた。
これに対し、ウクライナ外務省のヘオルヒ・ティヒ報道官は同日「X」で関与を否定し「当該船舶がジョージアへ向かっていた事実を踏まえれば、攻撃する意味はない」と反論し「ロシアがすべてを操作した」と主張した。
プーチン大統領は「ウクライナがシャドーフリート所属の油槽船を攻撃した」とし「海上接近を遮断する」と警告した。ただし、具体的な方法については言及しなかった。
また「最も急進的な解決策はウクライナの海上接近を遮断することだ」とし、「そうすれば海賊行為が根本的に不可能になる」と述べた。
さらに「ウクライナのインフラと船舶への攻撃を強化し、ウクライナの支援国の油槽船に対しても措置を講じる」と付け加えた。














コメント0