
中国が台湾海峡中間線近くの「台湾灘」海域で公務用船舶を動員して救助訓練を実施した中、台湾当局はこれを「グレーゾーン戦略」の一環として警戒態勢を維持している。Newsisの報道によると、6日の中国新聞網などによると、福建省の海事局と交通運輸部東海救助局はこの日、台湾灘海域で合同救助訓練を実施したという。中国メディアは今回の合同訓練が「史上初」だと主張した。
今回の訓練には海洋巡視船「海巡06号」、「海巡0802号」、遠洋救助船「東海救115号」など計3隻が投入された。ただし、台湾メディアは中国が昨年8月にも同一海域で巡視訓練を実施したとし、「史上初」という表現に疑問を呈した。台湾灘は台湾海峡中間線南端に位置する水域で、台湾の澎湖諸島の七美島から南西約55km離れている。面積は約8,800km²で台湾本島面積の約4分の1規模であり、水深が浅く漁場が密集しているため、中国側の海砂採取活動が頻繁に確認される地域だ。
7日、台湾海巡署は「合同偵察監視システムを通じて中国船舶の訓練全過程を追跡した」とし、「中国船舶が海峡中間線を越えることはなく、現在台湾周辺海域の状況は正常だ」と述べた。台湾当局は中国の海洋公務船の動員が軍事的緊張の高まりではなく、非軍事的手段を活用した圧力戦略、いわゆる「グレーゾーン戦略」の一環である可能性があると分析している。















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