
ウクライナのサイバー部隊は、ロシアの軍需品会社に大規模なサイバー攻撃を行い、165テラバイト(TB)に達する重要なデータを削除したと「キーウ・インディペンデント」などが6日(現地時間)報じた。
「Newsis」の報道によると、ウクライナの軍事情報局(HUR)と協力するハッキンググループBOチームは、ロシアの企業5,000社以上が利用する物流・運送会社Elttrans Plusグループをターゲットにハッキング攻撃を行った。
同社はロシア国内の上位10社に入る通関・物流企業の一つであり、全国5,000社以上の企業に海上・航空・道路運送経路を通じて国内外の貨物を管理し、倉庫保管および統合運送サービスを提供している。HURは「この会社は制裁品目と中国製電子部品をロシアに運送する会社で、これらの電子部品はロシアの軍需産業に活用されている」と説明した。
今回の攻撃により、700台以上のコンピュータとサーバーがダウンし、1,000人以上のユーザーアカウントが削除され、165テラバイトの重要データが破壊または暗号化されたという。
Elttrans Plusのウェブサイトには、ウクライナ国軍の日(12月6日)を祝うメッセージが表示されたと伝えられている。監視カメラ映像や貨物申告書も削除されたとされる。
「キーウ・ポスト」は出入管理および映像監視システムが麻痺し、データ保存所とバックアップが削除され、データセンターの核心機器とネットワーク機器の動作が中断されたと報じた。関係者は「これは単なる混乱ではなく、デジタルインフラが完全に麻痺したことだ」と述べた。
これに先立ち、HURは10月にシベリア最大のインターネットサービスプロバイダーの一つであるOrion Telecomをサイバー攻撃し、6,600万ルーブル(約1億3,338万8,378円)の被害を与えたとされている。













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