
米国の戦闘機2機がベネズエラを接近飛行した。米トランプ政権のベネズエラ攻撃が迫っているとの観測が出る中、共和党からも兵力を投入した攻撃に対する懸念の声が上がっている。Newsisの報道によると、9日(現地時間)のAP通信は飛行追跡ウェブサイトの分析結果、米海軍の「F/A-18」戦闘機2機がベネズエラに接する湾上空を30分以上飛行したと把握されたと伝えたという。
匿名の米国防総省関係者は、定期訓練飛行を実施したと確認した。武装状態だったかは明らかにしなかったが、飛行中は国際空域に留まっていたと説明した。米軍航空機の到達範囲を示すための以前の訓練と類似しており、挑発する意図はないと付け加えた。米軍は以前に「B-52・ストラトフォートレス」と「B-1・ランサー」爆撃機を派兵したことがある。当時ベネズエラの海岸線まで接近して飛行したが、ベネズエラの領土を接近飛行したのは今回が初めてと見られる。
今回の飛行はトランプ政権のベネズエラ空爆が迫っているとの観測が出ている中で実施された。CNNはこの日、情報筋を引用してホワイトハウスがベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が権座から追放される場合に備え、密かに後続計画を立てていると報じた。米国のドナルド・トランプ大統領はこの日公開されたポリティコとのインタビューで「マドゥロ大統領の時代はもう長くない」とし、米軍の兵力投入の可能性を排除しなかった。
これまでトランプ政権がカリブ海で麻薬密輸船の容疑で船舶を攻撃することを支持してきた共和党議員たちも懸念の声を上げている。共和党のジョシュ・ホーリー上院議員(ミズーリ州)はワシントン・ポスト(WP)に「潜在的な麻薬密輸船を攻撃することと、ベネズエラに兵力を上陸させることは違う」とし、兵力派兵の必要性に非常に懐疑的だと述べた。上下院ではトランプ大統領のベネズエラ攻撃指示を阻止するための超党派決議案が提出されている。議会は数週間内に決議案を採決に付ける計画だ。














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