中国国防部「規律違反・違法行為」
参謀長も同時に…6人中5人失脚

中国の習近平国家主席主導の反腐敗粛清が続く中、中国軍序列2位の張又侠・中国共産党中央軍事委員会副主席(75)と中央軍事委員である劉振立・連合参謀部参謀長(61)が相次いで失脚した。軍当局は軍部実力者である2人の失脚理由について、習主席を頂点とする統治体制を損なったことを挙げている。
中国国防部は24日、公式サイトで両氏が「重大な規律違反および違法行為の疑い」を受けているとして、立件の上で審査・調査を行うことを決定したと発表した。これにより、習主席が3期目入り後に任命した中国軍首脳部6人のうち5人が失脚したことになる。
国防部が2人の容疑を具体的に明かさない中、中国人民解放軍の機関紙・解放軍報は翌日の社説で「張又侠と劉振立は党と軍の高級幹部として、党中央委員会と中央軍事委員会の信任と期待を著しく裏切り、軍事委主席責任制を深刻に蹂躙し破壊した」とし「軍に対する党の絶対的指導に影響を及ぼし、党の統治基盤を脅かす政治的腐敗問題を助長した」と述べた。
社説で言及された「軍事委主席責任制」とは、習主席が政権1期目の2014年に再確立した原則で、軍の指揮権や国防政策決定権を習主席に一層集中させる体制を指す。
シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策大学院のアルフレッド・ウー副教授はブルームバーグ通信に対し「長期間権力の座にあった将軍ほど独自の派閥を形成し、習主席への忠誠心が弱まるリスクが高い」と指摘した。今回の粛清は習主席がより忠誠心の強い人物を登用するための基盤整備だとの見方を示した。
特に張副主席は、父親同士が陝西省出身の旧知で革命戦争期の戦友という縁から、習主席とは幼少期から知る最側近と目されてきた人物だ。習主席の3期目発足と共に軍最高指導部入りしたが、近年激化する軍内部の粛清の中で両者の不和説が絶えなかったという。今月20日には、閣僚級の党・政府・軍高官が出席する会議を欠席したことで失脚説が流れていた。
今回の追放により、定員7人の中央軍事委員会には習主席と昨年10月に副主席に就任した張聖民のみが残る形となった。実戦経験豊富な指導層が相次いで排除されたことで、軍の近代化や戦力強化に支障が出るとの懸念も出ている。米紙ニューヨーク・タイムズは「習主席が信頼できる次世代将軍を育成するには数年以上を要する可能性があり、中央軍事委員会の人員不足という課題にも直面することになる」と指摘した。













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