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2日間で合成写真30枚を投稿…AI「スロパガンダ」に執着するトランプ氏

有馬侑之介 アクセス  

自分を神格化… 「政策より効果的」

引用:Truth Social
引用:Truth Social

米大統領官邸であるワシントンD.C.のホワイトハウスと星条旗を背景に、ジョージ・ワシントン初代大統領とドナルド・トランプ現大統領の顔が並んで描かれている。国民に崇拝される歴代米大統領たちの顔を岩山に刻み込んだサウスダコタ州のラシュモア山に、ジョージ・ワシントン、トマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンに続いてトランプ大統領の顔が刻まれている。トランプ大統領の横顔とオリーブの枝、鳩を刻んだ金メダルの画像を載せ、「トランプ平和賞」という文字を刻んだ。先月30日から31日の二日間、トランプ大統領が自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿した内容の一部だ。この二日間にトランプ大統領が「トゥルース・ソーシャル」に投稿した全体の投稿は86件で、このようにAIで生成した合成画像だけで約30件に達した。偉大な米大統領たちと自らを同列に位置付けたり、アルフレッド・ノーベルに並ぶ世界的偉人として表現したりするなど、自己賛美色の強い内容だ。

トランプ大統領はプロアメリカンフットボール史上最高選手とされるトム・ブレイディと自分が向かい合う合成画像を投稿し、タイトルをGOAT(Greatest Of All Time)とした。金の鎧を着たトランプの前で星条旗を掲げた帆船が前進し、戦闘機5機が後光のように煙を噴き上げながら舞い上がる画像で、彼の姿は海の神ポセイドンを連想させた。トランプ大統領がAIを活用した視覚的投稿で自らを持ち上げたり、政敵を攻撃したりするのは珍しくないが、今回は特に過激な内容だった。

引用:Truth Social
引用:Truth Social
引用:Truth Social
引用:Truth Social

トランプ大統領は先月29日、イランとの和解発表が頓挫した直後、週末にゴルフをしながら隙間時間に膨大な量のAI合成画像を投稿したようだ。政敵に対する嘲笑と敵意の表出の強度はさらに増した。巨大な建物の高さに相当するゴミ箱に、黒い廃棄物袋が押し込まれた画像を載せ、「オバマ大統領図書館」と書いた。黒人奴隷解放を記念する連邦祝日ジューンティーンス(19日)に合わせて自身の記念図書館を開くバラク・オバマ前大統領を狙い、「あなたが残した政治的遺産はゴミだ」と嘲笑したと解釈できる。

写真1枚に複数のメッセージを込めたAI投稿もあった。米プロバスケットボールNBAの試合でニューヨーク・ニックスの23番ユニフォームを着たトランプ大統領がフィラデルフィア・セブンティシクサーズの21番ユニフォームを着たニューヨーク州知事キャシー・ホークル氏の守備を突破してダンクシュートを決めようとする場面だ。トランプ大統領に対するニューヨーク州検察の民事・刑事訴訟とニューヨーク州交通政策に対するトランプ大統領の介入などで、二人は何度も対立してきた。ニューヨーク・ニックス23番のミッチェル・ロビンソンはトランプ大統領が2024年大統領選挙の演説中に撃たれた際、快癒を祈った。一方、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ21番のジョエル・エンビードはトランプ政権1期目に同氏を風刺するSNS投稿を行った。

引用:Truth Social
引用:Truth Social

トランプ大統領の巨大な顔がグリーンランドの村を上空から見下ろしているように描かれた画像、米国の未来型ミサイル防衛システムとして提案したゴールデン・ドームが黄金色に輝きホワイトハウスを密に防御する仮想のイメージも投稿した。デンマーク自治領グリーンランドの買収とゴールデン・ドーム構想など、論争の的となっている政策に対する正当性を強調するものと解釈できる。AIを活用した視覚的投稿に対するトランプ大統領の執着はますます強まっている。主要な米メディアと海外メディアの集計によると、トランプ大統領は今年に入って「トゥルース・ソーシャル」に1日平均19回のペースで合計2,700件以上の投稿を行い、その中で半分近くが視覚資料だったという。特にAI生成画像は4月には8件に過ぎなかったが、5月の最初の3週間で最低57件が投稿され、7倍以上に急増した。トランプ大統領は有権者に政策を理性的・論理的に説明することよりも、自分を「強く偉大な指導者」として見せる方法を好んできた。

しかし、日々進化するAI技術はトランプ大統領が自らのスタイルを固守する引き金になっているとの分析が出ている。AI技術は物理的制約やコストなしにトランプ大統領が望む仮想世界観を無限に生み出す最適な道具として機能しているというのだ。このような行動を巡って学界ではAIスロップ(Slop・オンライン上に氾濫する無価値なAI生成物)とプロパガンダ(Propaganda・宣伝扇動)の合成語である「スロパガンダ(Slopaganda)」という新語まで登場した。このような方法に対する危険性も提起されている。過去の政治扇動は事実と現実を証明しようとしたのに対し、現代のAI宣伝は真偽自体を無意味にするというのだ。大衆は画面の中の画像が偽物であることを認識しながらも、それが即座に与えるカタルシスや嘲笑といった感情だけを消費し、熱狂するからだ。フィナンシャル・タイムズは「トランプ大統領の初期の任期が『ミーム(meme・インターネット流行風刺物)戦争』として定義されるなら、今やAIはその戦略を膨大な視覚生態系で強化している」と分析した。

スロパガンダ(slop+propaganda)

AIで迅速に作り出される食品廃棄物や汚物のように質が劣悪で真実性のないコンテンツを指す「AIスロップ」と宣伝・扇動を指す「プロパガンダ」の合成語。AI機能を活用してコピー&ペーストのように作り出されたコンテンツや、既に作られオンライン上に広がるコンテンツを活用して大衆を扇動する行為を指す。

有馬侑之介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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