米アラスカとロシア本土を結ぶ構想
米露接近で欧州に安保懸念広がる

米国のアラスカとロシア本土を結ぶベーリング海峡海底トンネル設計に関する協定がまもなく締結される予定だとロシア側が明らかにした。この建設が実現すれば米露間の北極海地域における交流が活発化すると期待される。ただしウクライナ戦争が続く中、米露関係の急速な改善が欧州に不安をもたらすとの懸念も出ている。
4日(現地時間)、ロシア大統領特使でロシア直接投資基金(RDIF)CEOのキリル・ドミトリエフ氏はロシアメディアのズベズダとのインタビューで、「米国とロシアの領土を結ぶベーリング海峡海底トンネル設計に関する協定をまもなく締結する」と述べ、「トンネル設計作業を継続するための契約が5日に締結される見込みで、この事業は両国間の主要インフラプロジェクトの一つになる」と明かした。彼は現在、ウラジーミル・プーチン露大統領の海外投資・経済協力特使も務めている。
この事業は元々昨年10月、ドミトリエフ氏がテスラのCEOイーロン・マスク氏に提案し話題となった。当時ドミトリエフ特使はSNSの「X」で「プーチン-トランプトンネルで米露を結べば和解の象徴となる」とし、「このトンネルは8年以内に完成できる」と投稿した。当時のドナルド・トランプ米大統領もトンネル建設提案について「興味深い考えだ」とし、「検討してみる」と発言していた。
トンネル建設計画に関して米露の実務者が実際に会談を行う可能性も指摘されている。タス通信によると、3日にロシアのサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)にロドニー・ミムズ・クック・ジュニア米国芸術委員長率いる米国代表団が出席した。彼らは6日まで続くSPIEF行事に参加し、ロシア側と会談を持つと予想されている。
ドミトリエフ特使も3日、SPIEF会場で取材陣と面会した際、トランプ大統領の中東特使であるスティーブ・ウィトコフ氏や義理の息子ジャレッド・クシュナー氏らウクライナ戦争終結交渉の仲介者たちと電話会談を行ったと明かした。
ただしウクライナ戦争が続く中、米露関係が大きく改善されることで欧州諸国の不安が高まっている。ロシアがウクライナ戦争後に他の欧州諸国へ侵攻する可能性が懸念されているのだ。前北大西洋条約機構(NATO)駐米大使のジュリアン・スミス氏はニューヨーク・タイムズに対し、「現在の米国の政策には多くの矛盾が存在する」とし、「プーチン大統領がNATOの弱体化を認識し、より攻撃的に行動するリスクがある」と警告した。
















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