
米国の生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回り、3年半ぶりに最大の上昇を記録した。中東戦争の影響でエネルギー価格が急騰したことが反映され、インフレ(物価上昇)への懸念が再び高まっている。
米労働省は11日(現地時間)、5月のPPIが前月比1.1%上昇したと発表した。これはロイター通信が集計した市場予想の0.7%を大きく上回る数値だ。年間ベースでは6.5%上昇し、2022年11月以来最高の増加率を記録した。生産者物価は企業が商品やサービスを生産する過程で負担する価格変動を測定する指標で、今後の消費者物価に反映される可能性が高く、物価の先行指標として評価されている。
今回の上昇はエネルギー価格の急騰が主導した。商品の価格は前月比2.8%上昇し、全体のPPI上昇分の約80%がエネルギー価格の上昇によるものと分析された。米国とイスラエルの対イラン軍事作戦、ホルムズ海峡の航行障害などが国際原油市場に衝撃を与え、ガソリンや軽油などエネルギー製品の価格が大幅に上昇した影響だ。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIも前月比0.8%上昇し、市場予想を上回った。物価の圧力がエネルギー部門だけでなく、産業全体に広がっていることを示唆している。
これに先立ち発表された5月の消費者物価指数(CPI)も、前年同月比4.2%上昇し、3年ぶりの最高水準を記録した。これにより市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が当面、利下げに慎重な姿勢を維持するとの見方が強まっている。














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