「債券王」の異名を持つ米投資家ジェフリー・ガンドラック氏は、今年に入ってから株式や暗号資産ビットコイン(BTC)を上回る資産を保有し続けていると述べた。

米投資会社ダブルライン・キャピタルの最高経営責任者である同氏は、先日行われたウェブキャストで、年内に金価格が史上最高値を更新するとの見通しを示した。
ガンドラック氏は、米国が依然として財政赤字を抱え、海外資金の流出が続く限り、金の保有が安全策であると強調した。
さらに、金価格が1オンス=4,000ドル(約58万6,000円)に到達する可能性を指摘し、直近の急激な上昇を強調した。数週間前には一時的に調整局面に入り、その後横ばいに推移するとみられていたが、通常このような動きはさらなる上昇を示唆するものだと説明した。実際、その後金は再び上昇に転じている。

同氏によれば、現在金価格はすでに3,600ドル(約52万7,000円)を超えており、1日の変動幅が25ドル(約3,660円)以上になることが多い。過去数カ月では、1日に50ドル(約7,300円)を超える上昇が何度も確認されているという。
またガンドラック氏はビットコインとの比較にも言及した。ビットコインは今年に入って19%上昇したが、金はその2倍に達する収益率を記録している。この動きが、金を個人や機関のポートフォリオにおいてより重要な資産として組み込ませる要因になっていると分析した。
さらに、かつて「永久ファンド」と呼ばれた資産配分モデルに触れ、金、現金、株式、原材料の4カテゴリーの中で、今年は金が明らかに株式やビットコインを上回っていると評価した。
米国の財政や国際資金の流れが大きく転換しない限り、金の保有を維持する意向を示し、現状は米国に不利であり、この傾向が今後数年間続くとの見解も加えた。
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