
米国のJD・ヴァンス副大統領は、ガザ地区やイスラエルへ米軍を配置する計画がないことを改めて確認した。ヴァンス副大統領は12日(現地時間)、米ABC放送の時事番組「ジス・ウィーク」へのインタビューで、イスラエルとイスラム組織ハマス間で成立した停戦合意について「実に驚異的な成果だ。従来の外交慣行を逸脱した政権の成果であることを忘れてはならない」と述べた。
ヴァンス副大統領は「米国のドナルド・トランプ大統領は、マルコ・ルビオ国務長官、ジャレッド・クシュナー前大統領上級顧問、スティーブ・ウィトコフ中東特使に『合意を実現せよ。湾岸アラブ諸国およびイスラエルを訪問し、共通点を見出し、方策を立て、実際に成果をあげるよう』指示した」と明かした。彼は「生涯初めて、我々は中東において真の平和の門前に立っている」と強調した。
さらに、ヴァンス副大統領は停戦監視下における米軍の役割について、一部メディアによる報道は誤解を招くと指摘し、「米軍は停戦条件の履行状況を監視する」と述べ、「これは、イスラエル軍が合意された境界線上に留まっているか、またはハマスが民間人を攻撃していないかを確認するなど、我々が達成した平和の持続に必要なあらゆる措置を含む」と解説した。
ただし、「ガザ地区やイスラエル国内への部隊配置は我々の意図ではない」と区別した。現在、米軍はカタールに拠点を置く「米中央軍司令部(CENTCOM)」を通じて中東地域を管轄している。これに先立ち米トランプ政権は、CENTCOMが停戦履行支援のために約200人の部隊を派兵する予定だと明らかにしていた。
同日ヴァンス副大統領は、CBS放送「フェイス・ザ・ネイション」に出演し、「トランプ大統領は今後の実行過程を直接監督する」と述べた。彼は「運が良ければ人質たちは間もなく解放されるだろう。大統領は彼らと直接会うため、今夜にも中東へ向かう可能性が高い」とし、「今日は人質の家族はもちろん、全世界にとっても意義深い日になるだろう」と語った。
ヴァンス副大統領はNBC放送の「ミート・ザ・プレス」でのインタビューにおいても、「我々は地上軍の投入計画はない。これはガザ地区及びイスラエル双方に適用される」と述べた。さらに「我々はすでにCENTCOMを現地に配置している。彼らは停戦合意の履行状況を監視し、人道支援の円滑な実施を確保する」と付け加えた。
ヴァンス副大統領はトランプ大統領の型破りな外交手法を高く評価し、「米国史上、湾岸アラブ諸国及びイスラエル全てと直接会談し、従来の非伝統的手法で実質的な合意を引き出した大統領は他に例がない」とし、「米国の国民はこの政権全体を誇りに思うべきだ」と述べた。
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