米軍「作戦準備は整ったのか」、空母打撃群まで動き… 連邦航空局が“異例の全面警告”

米国『連邦航空局』（FAA）が21日（現地時間）、ベネズエラ上空を飛行するすべての操縦士に対し、国家全域で悪化する安全保障状況と高まる軍事活動を理由に注意して飛行するよう警告した。

報道によると、『FAA』は不特定の脅威がすべての高度で航空機に潜在的リスクをもたらす可能性があるとし、ベネズエラで離着陸する航空機はもちろん、地上の航空機も同様であると述べた。

今回の警告は、米国がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領への圧力を強化する中で出された。

米軍は攻撃状況に備えた訓練のため、ベネズエラ沿岸まで爆撃機の飛行を繰り返しており、『原子力空母ジェラルド・R・フォード』を中核とする空母打撃群もカリブ海に派遣している。また、米軍はカリブ海と東太平洋で麻薬密輸業者のものだとする船舶を攻撃しており、9月初めから80人以上を殺害した。

米運輸省のメアリー・スキアボ元監査官は、『FAA』は軍事衝突があるたびにこのような警告を発表すると述べた。

スキアボ氏は攻撃が迫っているという意味で受け取る必要はないとしつつ、自身が操縦士であれば注意を払うであろうと語った。同氏は米国がベネズエラへの攻撃を予想している可能性や、麻薬輸送船とする船舶への攻撃準備の可能性も指摘し、通知文から正確な理由を知ることはできないと述べた。

『FAA』は警告が90日間維持されると述べた。