
オープンAIが最近、グーグルのAIチップを導入し、自社製品の運用に活用していることが明らかになった。
28日(現地時間)、情報筋によれば、チャットGPTを含むオープンAIの各種サービスがグーグルのAIインフラ上で稼働しているという。
今月初めには、計算需要の急増に対応するためグーグルクラウドを採用したとの報道もあった。オープンAIはこれまでエヌビディア製GPUを大量購入し、AIモデルの学習と推論に活用してきた。

グーグルはこれまで自社内部でのみ使用していたテンソル処理装置(TPU)の外部提供を拡大し、アップル、アントロピック、セーフスーパーインテリジェンス(SSI)などの主要顧客を獲得してきた。アントロピックとSSIは、いずれもオープンAI出身者が創業した競合企業だ。
オープンAIによるTPU導入は、事実上、自社サービス運用にエヌビディア以外のチップを初めて本格的に活用した事例であり、これまでスポンサー企業のマイクロソフトのデータセンターに集中していた依存度を分散させる戦略的動きと解釈される。
特に、TPUがエヌビディアGPUと比較してコスト効率が高いことから、オープンAIは推論コストの削減を期待している。
ただし、グーグルはオープンAIに自社最高性能のTPUは提供していないとされる。
グーグルはオープンAIを顧客に加えることで、自社開発のAI技術を基盤としたクラウド事業の拡大に拍車をかけていると評価されている。
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