北朝鮮の金正恩総書記はロシア支援のための派兵措置の正当性を主張した。
10日、朝鮮中央通信は、金総書記が前日のロシア戦勝記念日に際し、在北朝鮮ロシア大使館訪問した際の演説全文を報じた。
金総書記は演説で「私は条約上の義務を誠実に履行する決意を同志である（ウラジーミル・プーチン）大統領と速やかに共有してウクライナの新ナチス占領者を殲滅し、クルスク地域を解放する命令を下した」と述べた。さらに「我々の軍の参戦を中傷する者たちについて考えなければならない」とし、「彼らがロシアの領土を侵攻するという許し難い蛮行を行わなければ、我々の剣と銃で無残な最期を遂げることはなかっただろう」と語った。
また、金総書記は「ウクライナの傀儡たちが核保有国の領土に対する明確な軍事作戦を放置すれば、彼らはさらに無分別で大胆な行動をとるようになり、そうなればアメリカの最大の手先であるソウルの軍隊も無謀な大胆さを身につけかねない」とし、「我々はこのような誤った危険な現状を是正する義務を責任を持って果たさなければならない」と主張した。
金総書記は演説でプーチン大統領を「私の最も親しい友であり同志」と呼び、特別な友情を強調した。朝鮮労働党中央委員会、国務委員会、最高人民会議常任委員会などもロシア側に共同祝賀文を送った。これらの委員会は祝賀文で「5月9日は北朝鮮とロシア両国民の共通の祝日である」とし、「戦うロシア、勝利するロシアの傍らには常に朝鮮民主主義人民共和国がある」と述べた。