中国五大名山の一つである泰山（タイザン）で、カップルが崖から転落する事故が発生した。
香港の「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）」によると、今月4日、このカップルは階段を使わずに泰山から早く下山しようとし、人工の壁を乗り越えようとして崖下に落下したという。事故当時、泰山は大勢の観光客で混雑していた。
落下の瞬間、男性は崖の岩の間に引っかかり、転がり落ちるのを免れた。また、男性が女性の足をしっかりとつかんでいたため、女性も崖下に落ちずに済んだ。
目撃者によると、2人はその場で体勢を立て直し、安全なルートに戻ったという。事故の様子を捉えた映像はソーシャルメディア（SNS）で拡散され、再生回数は800万回を超えた。
泰山（タイザン）の標高は1,545メートルで、1987年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。今回の事故は、中国の労働節（メーデー）連休（5月1日〜5日）に多くの観光客が泰山を訪れていた最中に発生したとみられる。
この映像を見たネットユーザーからは、「日の出よりも2人のスタントの方が興味深い」、「多くの人が日の出を見るために泰山を登っている」といったコメントが寄せられた。
また、「本当に運がよかった。そうでなければ命を落としていたかもしれない」、「もっと責任を持つべきだ」、「あの瞬間にパートナーの足をつかんでいたのは幸運だった」といった反応も見られた。