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2025年06月01日日曜日
ホームトレンド【体重超過は保健所送り?】街頭でいきなり強制体重測定...トルコ政府が始めた「肥満検問」に国民激怒

【体重超過は保健所送り?】街頭でいきなり強制体重測定…トルコ政府が始めた「肥満検問」に国民激怒

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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7月10日まで公共の場で測定後に相談

WHO「トルコの人口の32.1%が肥満」

トルコの保健当局が肥満率低下を目指し、街頭や広場などの公共の場で市民の身長と体重を測定するキャンペーンを導入し、物議を醸している。

フォックス・ニュースは28日、トルコ保健省が今月10日から7月10日まで全国81州で1,000万人を対象に、公共の場で体重・身長・体格指数(BMI)の測定を実施していると報じた。

トルコ保健相もメディアを通じ、「肥満は病気であり、若いうちは問題がなくても年を取ると関節・心臓疾患の恐れがある」と述べ、「81州全域の公共の場で市民の体重測定を行っている」と明かした。

過体重(BMI 25以上)と判定された市民は保健所に案内され、栄養士との相談とモニタリングを受ける。

保健相はこのキャンペーンを通じて国民の健康増進を図ることが目的だと説明したが、市民らは強く反発している。

トルコの精神科医ゲクベン・ヒズリ・サヤルさんはこれを「肥満検問」と表現し、「先週、ウスキュダル広場で肥満検問車両に遭遇した」と語った。

また、彼女は自身のX(旧Twitter)で「幸い、彼らは私を少し叱責しただけで解放してくれた」と当時の状況を皮肉交じりに言及した。

市民らはこのキャンペーンが肥満者に烙印を押す行為であり、政府の過度な介入だと指摘している。政府が体重よりも深刻な問題である食品価格の急騰や賃金の停滞を解決できていないと批判する声も上がっている。

世界保健機関(WHO)によると、トルコの人口の約32.1%が肥満だという。

専門家は、ファーストフード消費の増加、健康的な食生活を送る上での経済的障壁、そして身体活動量の減少がトルコの肥満率上昇の要因だと分析している。

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