
ナイジェリアで砂を掘っていた子どもたちが土砂崩れに巻き込まれ、11人が死亡する事故が発生した。
4日(現地時間)AFP通信の報道によると、前日、ナイジェリア北部カドゥナ州ヤルドカ村の郊外で、レンガを作るために砂を掘っていた4〜9歳の子どもたちが、崩れた土砂に埋まってしまったという。
カドゥナ州警察の報道官は「警察と住民が崩れた現場から被害者を救出した」とし「子ども11人が死亡、7人が負傷して病院で治療を受けている」と明らかにした。
さらに、子どもたちが労働に動員されていたかどうかについても調査中であると付け加えた。
事故に巻き込まれた子どもたちは、イスラム教徒が多く住むナイジェリア北部で一般的な、非公式のイスラム神学校「マドラサ」に通っていた。AFPによると、貧しい家庭の子どもたちはコーランを学ぶためにマドラサに送られ、学費をまかなうために路上で物乞いをしたり、単純労働に従事したりしているという。
マドラサは、コーランやアラブ文明、イスラムの伝統を教えながら社会復帰を支援することを目的として設立されている。入学手続きから宿泊・食事までが無料であるため、経済的に余裕のない家庭の保護者からは特に支持を集めているのだ。
しかし、一部のマドラサはタリバンのようなテロ組織と関連があるとして「テロリスト養成機関だ」との批判を受けているという。