
空は毎日同じなのでしょうか?──いいえ、夜空は日々さまざまなかたちで変化しています。
このような夜空の変化をより深く探るために、米国科学財団(NSF)とエネルギー省(DOE)は、チリのセロ・パチョン山にヴェラ・C・ルービン天文台を設立しました。
現在、本格的な観測を前に最終試験段階にあるヴェラルービン天文台は、夜ごとに変化する微細な違いを捉えることを目的としています。これにより、驚異に満ちた宇宙とそこに存在する多様な天体について、多くの知見が得られると期待されています。
直径8メートル超の大型鏡を備えたこの天文台は、数日ごとに可視領域の全天を繰り返し撮影し、新たな超新星、潜在的に危険な小惑星、かすかな彗星、変光星などを発見するほか、可視宇宙の大規模構造のマッピングにも取り組む予定です。
写真に写る天の川の中心帯は、まるで新たに稼働を始めた天文台の向こうから流れ出すかのように見えます。この写真は先月撮影されたもので、夜空を横断するように構成された21枚の画像を合成したものです。地平線の上には大気光(airglow)が広がり、左下には小マゼラン雲の姿も捉えられています。