来月より施行 テラスと電子タバコは対象外

今年7月からフランスでは、海岸や公園など屋外のパブリックスペースでの喫煙が全面的に禁止される。
5日(現地時間)BBCは、フランス政府が児童の健康増進のため、来月1日より子どもがよく訪れる海岸、公園、学校周辺、バス停、スポーツ施設などの屋外空間での喫煙を法的に禁止する法令が施行されると報じた。
ただし、カフェやバーのテラスは喫煙禁止の対象外となり、電子タバコも今回の法令の適用外である。違反者には、135ユーロ(約2万2,268円)の罰金が科される。
カトリーヌ・ボトラン労働・保健・連帯・家族相は「子どもがいる場所からタバコをなくすべきだ」と述べ、「これから子どもに新鮮な空気を吸える自由が与えられる場所で、喫煙の自由は終わるべきだ」と強調した。
ボトラン氏は警察がこの法令を執行すると明言しつつも、「自主規制への信頼が大きい」として、市民の自発的な参加と遵守を呼びかけた。
フランスではすでに2008年から、レストランやナイトクラブなどの屋内での喫煙を禁止している。
一方、フランス薬物依存監視センター(OFDT)によると、フランスの全人口の23.1%が毎日喫煙している。フランス全国タバコ規制委員会の報告では、フランスの全死亡者のうち13%に当たる年間7万5,000人がタバコ関連の疾患で死亡しているという。