外国人女性を違法に撮影しネットに投稿
「再生回数が増えれば収益になる」と供述

鹿が自由に歩き回る光景で知られ、世界中の観光客が訪れるという名所「奈良公園」で、女性観光客を違法に撮影していた男が警察に逮捕された。この男はネット上に違法に撮影した動画を投稿し、収益を得ようとしていたという。
今月3日付「読売新聞」の報道によると、奈良県奈良市の警察は「鹿公園」として知られる奈良公園で女性観光客を違法に撮影した容疑で、大阪在住の59歳の男・A被告を逮捕したという。
警察の発表によると、A被告は先月31日の午後12時40分頃、鹿を観察するためにしゃがんでいた女性に近づき、スマートフォンで撮影していたところ、近くにいた男性の通報で駆けつけた警察に現行犯逮捕されたという。
警察はA被告のスマートフォンから、違法に撮影されたとみられる多数の動画を発見した。
無職のA被告は取り調べに対し、「女性観光客を撮影した動画をネットに投稿すれば、多くの収益が得られる」と供述したという。
奈良公園は1,000頭以上の鹿が人を恐れることなく公園や周辺の道路を自由に歩き回ることで有名だ。鹿は奈良のシンボルとして定着しており、国内の観光客はもちろん、外国人観光客も鹿を間近で見るためにこの場所を訪れる。
警察は最近、SNSなどに外国人とみられる女性観光客が鹿に餌をやったり、鹿を観察したりする様子を撮影した動画が増えていると指摘した。これらの動画が女性の同意なく撮影され、ネット上に拡散されている可能性に注目していると読売新聞は報じた。