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2025年06月19日木曜日
ホームトレンド「いや~死ぬかと思いました!」首に「ドラム缶の蓋」がはまった野生クマ、傷と膿瘍も負いながら2年ぶり救出!

「いや~死ぬかと思いました!」首に「ドラム缶の蓋」がはまった野生クマ、傷と膿瘍も負いながら2年ぶり救出!

引用:WXYZ-TV
引用:WXYZ-TV

米ミシガン州モントモレンシー郡で、約2年間にわたりプラスチック製の蓋が首にはまった状態で生き延びていた若いクマが、ついに保護された。

18日(現地時間)、現地放送局「WXYZ-TV」によると、ミシガン州天然資源局(DNR)は最近、このクマの保護に成功したと発表した。問題の蓋は中央に直径約5インチ(約12.7cm)の穴が開いており、クマの頭部がすっぽりとはまっていた。狩猟者がクマを誘引する際に使用するドラム缶の蓋に類似しているとみられる。

ミシガン州法では、クマ猟の餌容器は私有地でのみ使用が許可されており、開口部のサイズも1インチ(約2.5cm)以下または22インチ(約55.9cm)以上と定められている。今回の蓋はこの規定を満たしておらず、野生動物への重大な脅威となっていた。

引用:DNR
引用:DNR

このクマは2023年、無人カメラに初めて映り存在が確認された。当時は子グマだったが、以降もたびたび目撃されながらも捕獲には至らず、姿を消していた。

先月末、ある住民の通報を受けた当局は捕獲作戦に着手した。餌を仕掛けた罠を設置した結果、今月2日に無事捕獲に成功した。

引用:DNR
引用:DNR

当局はクマに麻酔をかけた後、首から蓋を切り離し、体格測定や健康チェックを行った。救出時の体重は約110ポンド(約50kg)で、2歳のクマの平均体重に相当する。ただし首には蓋による傷と膿瘍が確認されたものの、それ以外の健康状態は良好と判断され、治療後に自然へ帰された。

DNRのクマ・毛皮動物・小型野生動物担当のコーディ・ノートンさんは、「容器そのものよりも危険なのは、開口部のサイズだ」と指摘した。「クマをはじめとする野生動物が頭部や体の一部を挟まれる事故は、深刻な負傷や死亡につながる恐れがあるため注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。

当局は今回の事例を教訓に、狩猟用の餌容器やプラスチック製品を扱う際には、野生動物保護の観点から責任ある管理が求められると呼びかけている。

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