ポロ競技中に蜂を飲み込み死亡
英国ウィンザーで開催されたポロ競技中、インド出身の実業家で億万長者のスンジェイ・カプール氏(53)が蜂を誤って飲み込み、死亡するという痛ましい事故が発生した。
13日(現地時間)、英紙『デイリー・ミラー』によると、この事故は12日に現地で開催されたポロ試合中に起きた。カプール氏は口内を蜂に刺され、アナフィラキシーショックにより命を落としたという。

カプール氏はグローバル自動車部品メーカー「ソナ・コムスター(Sona Comstar)」の会長であり、ウィリアム王子とも親交があることで知られていた。事故当時、彼は笑顔で会話を交わしていたが、突然体調を崩し「何かを飲み込んだ」と発言した直後、急変したという。
メイヨークリニックによれば、アナフィラキシーは命に関わる深刻なアレルギー反応で、血圧低下や気道の狭窄による呼吸困難を引き起こす。蜂毒、食物、薬剤などが主な原因とされ、早急なエピペンなどによる対応が求められる。
カプール氏は1987年、父であるスリンダー・カプール博士から事業を継承し、ソナ・コムスターをグローバル企業へと成長させた。『フォーブス』誌によると、彼の死去時点の純資産は約12億ドル(約1,739億919万円)に達し、世界長者番付で2,703位にランクインしていた。

2003年から2016年までは女優カリシュマ・カプール氏と結婚し、2児をもうけた。2017年にはモデルのプリヤ・サクデブ氏と再婚し、現在は3人の子を持つ父親でもあった。ソナ・コムスターは声明で「彼の情熱とリーダーシップが当社の成功を支えてきた」と哀悼の意を表している。